ORANGE ライン ST2M AMPLIFIER専用 DCカット用コンデンサ |
2024年末頃 発売予定 ST2M AMPLIFIER専用 DCカット用コンデンサ 500 uF |
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特徴 |
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コンデンサの静電容量の選び方など |
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選び方の方法案 A,B を示します。 スピーカーシステムによって音質に与える影響が異なるため一概に最適な静電容量を上げることはできませんが、「まず500uFを購入(方法A)」し、もしも他の値も試したくなった場合は「330uFを追加購入して方法Bに移行」が、効率的なケースが多いように思います。 「ST2M AMPLIFIER(標準セット)」も500uFとしています。 方法A コンデンサによる多少の音質変化はアンプの音質の一部と捉えて、影響の少ない方の 500uF に決め打ちする。 方法B 330uFと500uF を同時に購入し、接続を変えて4通りの静電容量を試す。 詳しくはこのページの下の方にあります「(参考)コンデンサの静電容量と周波数特性の変化」をご確認下さい。 |
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外観・付属品 |
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ST2M AMPLIFIER専用 DCカット用コンデンサ (500uF) |
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商品に含まれるもの 無極性電解コンデンサ 500 uF x1 *ケースの中に入っています ケース (Φ5mm穴2箇所 加工済) x1 コンデンサ固定補助部品 x2 セメント抵抗 1Ω 5W x2 (これは付録です) (スピーカーに直列に挿入することで、音質調整や、古いラジオをスピーカーに改造する時に使えることがあります) * 取扱説明書は同梱しておりません。紙の取扱説明書は無く、Web取扱説明書(このページ)のみになります。 |
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付録 1Ω 5W セメント抵抗 |
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ST2M AMPLIFIER専用 DCカット用コンデンサ (330uF) |
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商品に含まれるもの 無極性電解コンデンサ 330 uF (1個) *ケースの中に入っています ケース (Φ5mm穴2箇所 加工済) コンデンサ固定補助部品 (2個) セメント抵抗 1Ω 5W x2 (これは付録です) (スピーカーに直列に挿入することで、音質調整や、古いラジオをスピーカーに改造する時に使えることがあります) * 取扱説明書は同梱しておりません。紙の取扱説明書は無く、Web取扱説明書(このページ)のみになります。 Web取扱説明書ダウンロード |
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付録 1Ω 5W セメント抵抗 |
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接続方法 |
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接続の概略図 |
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弊社での確認ではコンデンサの位置がケーブルのスピーカーに近い側でもアンプに近い側でも聴いてわかる差はありませんでした。 但し、中央に入れるよりは スピーカー側に入れておき、もし余裕があれば逆につなぎ替えて比較するのが良いと思います。 |
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製作例
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付属のプラスチックケースは大きめのマイナスドライバーなどで開いてください。 ケースは輸送時のコンデンサの保護を兼ねており、コンデンサは中に入っています。 ケースには口径5mmの穴が2個開いています、ケーブルが太い場合は テーパーリーマー・鉄工用ドリル などで穴を広げてください。 |
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部品とケーブルの納め方を決めます。ケーブルが太めで場所を取るので固定補助部品は1つだけ使用しました。 コンデンサのリードを切らない方が半田付けの熱がコンデンサ本体に伝わりにくくなります、切らずに納める形に曲げてから先端にケーブルを半田付けします。 リードを曲げるときはコンデンサ本体から引っ張ったりしないように注意してください。 横から見た断面図は下の図のイメージです(赤線と青線は両面テープ、ケーブルは描いていません)。 |
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ケーブルとコンデンサのリードの先、両方に予備半田をします。 コンデンサを熱から保護するため、半田付けする部分とコンデンサ本体の間にヒートクリップを多めに付けてください。 |
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コンデンサのリードとケーブルを空中で沿わせた状態で半田付けするとイモ半田になりやすいので、適当な細い銅線で結わえてから半田付けします。 スピーカー用の平行線など+と-のケーブルがくっついている場合はケーブルをケース穴に通してから結わえないとやり直しになるので注意して下さい(下側写真、左側はくっついているので穴に通しています) なお、ケーブルが細い場合は予備半田をせずに、コンデンサのリードにケーブルを巻いて半田付けしても良いと思います。 |
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ヒートクリップを付けて半田付けします。 半田付けの後、結わえた線の飛び出した部分をニッパーで切ります。 |
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上側の図はケース内部を横から透視した図です。(再掲) 固定補助部品は下面にテープが付いているのでそのまま貼り付けられます。固定補助部品は上側を外したり、ケーブルを通すことも可能ですが今回はコンデンサの固定補助としてのみ使用しています。 図中の赤い部分は、厚手で強力な両面テープ(Nitto No.541)を2枚重ねしたもので固定します。(2枚重ねの意図は、柔らかい部分の厚みを増すことで コンデンサにストレスを与えないため と 接着面積を増やすため です) 図中の青い部分は、薄手で強力な両面テープ(Nitto No.5015)で固定します。500uFは高さの余裕が少ないので薄いテープにしました(組み立て後に強く押される可能性、経時変化による微少な変形や膨張の可能性を考慮) * 330uFは高さの余裕があるので、青い部分も厚手で強力な両面テープ(Nitto No.541)で固定できます。 下側の写真は両面テープによる固定後です。 |
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完成後にケーブルを手荒に扱われてもコンデンサに力が伝わらないようにするためと、両面テープの固定力の補助のために、ケース内部にケーブルの一部を2液のエポキシ樹脂系接着剤(ボンドEセット)で接着します。ボンドEセットは適度な粘度があるため水のようには流れず時間が経つとプラスチックで覆ったように硬く固まります。 接着剤がコンデンサについたり、ケースの上の方についてフタが閉まらなくなったりしないようにマスキングテープでカバーしています、カバーしてもたくさん付くと硬くて取れないので注意して下さい。 * コンデンサに接着剤がつかないようにしてください。電子部品用接着剤以外の接着剤は電子部品に使うことを考慮していません。 * コンデンサの圧力弁(リード線に横にある3mm位の丸穴)には接着剤(電子部品専用の接着剤も含む)や両面テープを絶対につけないで下さい。内部で発生した気体等の逃げ場がふさがれ、内圧が高まって爆発する可能性があります。 |
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接着剤が硬化しはじめたらカチカチになる前に(ボンドEセットなら2、3時間後)テープをそっと外します。 テープを外したら接着剤が完全に硬化するまでそのまま動かさないで下さい。 |
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接着剤が完全に硬化したら、ケースを閉じてアンプとスピーカーをコンデンサ入りのケーブルで接続します。 また、コンデンサの並列接続・直列接続などを実験する場合も、このようにケースに入れた状態にしてケーブルを10~20cm程度ケースから出した状態で実験を行えば、半田付けの熱や機械的なストレスがコンデンサ本体に伝わりにくいため安心して繰り返し実験できると思います。 |
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コンデンサ組み込みの際の注意点など |
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(参考)コンデンサの静電容量と周波数特性の変化 |
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結局のところ、試聴するまで音質は分からないのですが、参考までに「コンデンサの静電容量とスピーカーユニットに加わる電力の周波数特性の変化」を示します。 下のグラフ中の回路図を御参照ください、スピーカーユニットを公称インピーダンス(例えば8Ω)の抵抗器と捉えると、大雑把ですがコンデンサの働きを知ることが出来ます。 コンデンサのインピーダンスは Zc = 1/ (j・2・π・F・C) で表されますが、この式から 周波数F が低く(小さく)なると Zc が大きくなることがわかると思います。 Zc:コンデンサのインピーダンス[Ω] j :虚数記号 Π :円周率 3.14 F :周波数[Hz] C :静電容量[F] 周波数が低くなるにつれて コンデンサのインピーダンスZc が大きくなり、回路全体のインピーダンスも大きくなって電流が減少、分圧回路として見るとコンデンサの方にかかる電圧の割合が大きくなり、スピーカーユニット(ここでは8Ωの抵抗)の方は小さくなります。 スピーカーユニットに直列に挿入したコンデンサはこのようにしてハイパスフィルターとして働きます。 8Ωの抵抗器 に 330uFのコンデンサ を直列に挿入した場合のハイパスフィルターの特性をグラフに表すと下のようになります。 (コンデンサを入れないときは、グラフは完全に横一直線のフラットです) RとCがひとつずつである この形のハイパスフィルターはR,Cの値を変えてもグラフの形はいつも全く同じで、左右に移動する(周波数が変化する)だけです。 グラフを描かなくても、カットオフ周波数(レベルが3dB下がる周波数) Fc は Fc = 1/(2・π・C・R) = 1/(2・π・330e-6・8) ≒ 60.3 Hz の式で計算でき、周波数特性がわかります。 Fc:カットオフ周波数[Hz] Π :円周率 3.14 C :静電容量[F] R :抵抗[Ω] |
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X軸は周波数、Y軸はレベル[dB] です。 |
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スピーカーの場合、正確にはインピーダンスが8Ωの純抵抗では無く、後面解放型スピーカーの場合はデータシートのインピーダンスカーブのような変化があり、バスレフ型などではスピーカーボックスの影響でインピーダンスカーブが複雑な形に変化します、またマルチウエイスピーカーシステムではクロスオーバーネットワークも関わってきますので、更に複雑になります。 しかし、スピーカーの公称インピーダンスを R として Fc = 1/(2・π・C・R) の計算式を使うことで 極端におかしな静電容量 C を選んでいないか判断したり、 抵抗 R が(スピーカーシステムの公称インピーダンスが)1/2になると、同じ特性を得るために必要なコンデンサ C の値は2倍になる、 などの考察が可能になります。 |
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------------------------------------------ 以下に「TrueMonaural(S) ウーファ(公称インピーダンス8Ω)」と「市販の10cmフルレンジユニットA(公称インピーダンス8Ω)」のデータシートのT/Sパラメーターから算出したスピーカーユニットの等価回路を用いて、コンデンサの静電容量に対する周波数特性の変化を示します。 330uF と 500uF の2個のコンデンサを 330uF単体・500uF単体・直列接続・並列接続 すると、2個のコンデンサで4通りの静電容量を得ることができますのでその値でシミュレーションします。 赤い線は スピーカーユニットで消費される電力をコンデンサを入れないときと比較してその差をグラフにしたものでY軸はdB表示です。つまり「コンデンサの有無による、電気的な周波数特性の差」を表します。(単純な スピーカーで消費される消費電力のグラフ では無いことにご留意ください) 黒い線は「スピーカーユニットのインピーダンスカーブ」です。Y軸は線形目盛ですが、インピーダンスカーブのグラフのY軸を対数目盛で表しているメーカーもありますので比較等する際は気をつけてください。 8Ωの抵抗器の時のように単純な特性ではなく、スピーカーユニットのインピーダンスカーブに周波数特性が影響されているのがわかります。 このグラフから断言できるのは 「静電容量(uF)が大きいほどコンデンサの影響が少ない」 程度ですが、 傾向的には、 「インピーダンスカーブのf0での上昇と周波数特性の関係」 「インピーダンスカーブのピーク周波数が低いと(スピーカーのf0が低いと)、ハイパスフィルター特性のカットオフ周波数も同時に下がり好都合なこと」 「8Ωのスピーカーに対して 330uF~500uF あればfoのピークの前後で低域の周波数特性が若干暴れるが一応は足りそうなこと」 などが見て取れます。 残念ながら、音の良し悪しの判断は困難です。 |
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TrueMonaural(S) ウーファ 市販の10cmフルレンジユニットA |
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(参考)コンデンサの直列接続と並列接続 |
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複数のコンデンサを用いると、並列に接続して静電容量を大きくしたり、直列に接続して静電容量を小さくすることができます。 |
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ご留意いただきたいこと、注意事項 |
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新品不良の対応について |
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[ 免責事項 ] 弊社は下記の事項に関して一切の責任を負いかねますのであらかじめご了承下さい
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